●どれくらい勉強したら合格できるのか?
 施工管理技士の試験は、最初の関門である学科試験に合格することが全体の8割位を占めています。
 学科試験に合格できれば、後は油断せずに実地試験の受験対策を行えば、実地試験にもそのまま合格できるのが普通です。
 (ただし、2級の場合は学科・実地同時に行われるので、どちらもまんべんなくやっておく必要があります。)
 学科試験は個人差が非常に大きく、1週間程度の勉強で合格する人もいる反面、5回、6回と毎年決まったように落ち続ける人もいます。
 参考までにいいますと、1週間で合格できる人はもともと集中力があって、知識や経験・応用力が豊富な人が多い(自営の社長さんなどが多い)ですし、続けて落ち続ける人は、問題パターンが変わると全く対応できなくなるような人やあがり症の人が多いように思います。
 一般的には、合格するまで独学で1級で2〜3年、2級で1〜2年といったところでしょうか。
 難易度は施工管理技士で異なり、単純な比較はできませんが、独断と偏見で敢えて言えば、最も難しいのが1級建築施工管理技士、最も簡単なものが2級造園施工管理技士ということになりましょうか。
 なお、合格率は、同じ試験でも年度によって20%前半から50%前半までの幅があり(1級の場合)、あまりあてになりません。
 また、学科の合格率が高い場合は実地で調整され、ばっさりと落とされることが結構よくあります。
 したがって、合格可能な「目安」を知ることの方がはるかに重要です。
 施工管理技士試験の特徴は、非常に幅の広い知識が要求されるということです。
 しかも、専門分野の問題は、出題の幅が広いだけではなく、問題としての突っ込みも結構深く、経験のない分野からの出題は非常に対応が大変です。
 しかし、合格ということを考えた場合、その他の分野も含めた総合点数で決まるので、あまり専門分野が強くなくても十分合格できるのです。
 具体的には、必要解答数の6割以上の正解で合格となり、実際の試験でも、専門分野よりも法規や施工管理等の問題の方が重視されています。
 具体的にはその施工管理技士によって異なりますが、出題問題を重要な順番から並べていきますとおおよそ次のとおりです。

1.絶対に落とせない問題
 @施工管理法
 A法規
2.多少は落とせる問題
 @専門分野の基礎問題(土木なら「一般土木」、電気なら「電気理論」、管工事なら「原論」等)
 A関連分野(他の施工管理技士に関連する基礎問題)
3.半分程度は見逃せる問題
 @専門分野の問題(土木なら「専門土木」、電気なら「電気工学や電気設備」、管工事なら「空調や衛生」等)

 解答する側の受験対策から考えますと、実は先に挙げた1⇒2⇒3の順番に行くに従って繰り返して出題される問題の割合が減っていく(つまり、過去問題と同じ内容の問題が出題される割合が減少する)という事実があります。
 ………そうです。
 1の「絶対に落とせない問題」は、毎年繰り返して出題される確率が高い問題なのです。
 ですから、具体的に言えば、「施工管理法」と「法規」に関して言えば、過去5年間分の問題を100%解答出来るように受験準備を行っていた方が良いのです。
 2の「多少は落とせる問題」の場合、同じような問題が出る確率は1の場合ほど高くはないのですが、1と同程度に過去5年間の問題で95%程度出来るように準備しておけばまず大丈夫でしょう。
 3の「半分程度は見逃せる問題」の場合、出題数が多い割に必要解答数が少なくなるので、過去問題と同じ問題が出題される確率が低くなり、また問題が難しいことが多いので、これを重視した勉強の仕方をした結果不合格になってしまうというパターンが多いです。
 実は、これが「専門家」の陥りやすいワナなのです。
 「専門家」は、あまり「専門分野」に深入りせず、その分「施工管理法」や「法規」へ回した方が、はるかに合格しやすくなると思われます。
 一般的には専門分野の攻略は結構難しく、時間のかかることなので、普通は問題内容を理解するというよりも、問題パターンに慣れるようにした方が合理的に合格にたどり着くことができると考えた方が良いでしょう。
 したがって、とにかく繰り返して問題解きをやることを心がけることです。
 実際、5回、6回と過去問題を解き続けていると、問題パターンそのものを覚えてしますので、全く考えることなく、問題文を見た瞬間に答えが分かるようになります。
 専門分野に関しては、理想的には過去7〜8年分の問題を95%以上解けるようになれば、試験会場で怖いものは何もなくなると言っていいでしょう。