排水設備責任技術者試験と受験時の注意項目は?
 排水設備責任技術者は、排水設備の設置工事を行うに当たり、営業所に置かなければならない技術者ということになっています。
 この技術者がいないと、市町村で定める排水設備の指定工事店の指定を受けることが出来ませんので、排水設備の施工を行う場合には必須の資格ということになります。
 この資格はまだ国家試験にはなっていません。
 各都道府県毎に10月〜11月頃にかけて試験が実施されることが多いようですが、8月頃に試験を行っているところもあるようです。
 試験の受付時期も8月頃が多いようですが、各県で対応がまちまちなので、あらかじめ所在地の市町村の下水道担当課まで問い合わせて確認しておく必要があります。 
 試験の出題内容や出題される問題も各県で異なっていますが、だいたい、大まかな共通項目として、@文章の問題、A計算問題 の2つに大別して出題されているようです。
 @文章の問題では、排水設備の基礎知識、下水道法上の定義などを中心に出題されます。
 A計算問題では、図面を読み取り、地盤高、管低高、勾配等を計算させる問題が多いようです。
 なお、出題される問題の中身についてはどこの都道府県でもかなりガードが堅く、ほとんど何も教えて貰えません。
 情報源としては、次の2つがあります。
 一つは、当HPのメインページからリンクされている各種試験最新情報の排水設備責任技術者のところから「社団法人日本下水道協会」のHPへ飛び、そこから出されている刊行物の「排水設備責任技術者講習用テキスト」と「同問題集」を購入されることです。
 これらのテキストは全国共通版の標準テキストとなっており、かなりの都道府県でこのテキストに従った出題がなされています。(ただし、最低の土かぶりの深さ等は各地方で規定が異なります。)
 もう一つは、どの都道府県でも試験のおよそ2〜3週間前位に講習会を行っておりますので、その講習会に参加されることです。
 講習会では市町村担当職員等が講師になり、各都道府県のオリジナルのテキストに基づき出題概要を教えてくれたり、場合によっては出題される箇所を教えてくれる場合もあるようです
 受験される方は、必ずこの講習会に参加されるようにして下さい。
 講習会の参加申込は、市町村の下水道担当課経由で行います。
 ただし、この講習会には重大な欠点があります。
 それは、ほとんどの場合は1日の講習だけで終了してしまうため、説明のスピードが非常に速く、丁寧に教えてくれるわけでもないので、事前にある程度の準備をしていないとチンプンカンプンになってしまう場合があるということです。
 特に、先に述べましたAの計算問題の説明では、ほとんどの受講生が引っかかるようです。
 なお、この計算問題についてですが、だいたいの都道府県では受験会場への電卓の持ち込みが可能となっています。
 したがって、計算の方法さえ知っていて、ある程度の計算練習を行っていれば、解答を出すことが出来ます。
 しかし、たまに電卓の持ち込みを禁止している都道府県も存在しています。
 そのような場合は自分で手計算を行うことになり、筆算による計算解答練習が絶対に必要ですので、市町村の下水道担当課に受験の申込をする際は、
 1.講習会の参加申込をすること、
 2.電卓の持ち込みが可能かどうか確認すること、
  の2つも忘れないで一緒にチェックしておいた方がよいです。



「排水設備」と「排水施設」の違いは?
 排水設備責任技術者試験では、下水道法上の定義の問題がどこの都道府県でも出題されるようです。
 その中で、「排水設備」と「排水施設」の違いが出題されることがあるようです。
 これは、関心のない人には分かりにくいというか、ほとんど同じ意味だとしか考えないでしょうね。
 両者の決定的な違いは、「排水設備」は個人財産で、具体的には屋内排水設備、屋外排水設備、私道排水設備辺りまでを指していう言葉なのに対し、「排水施設」と言った場合には、そこから先の公共ます、公共下水道施設まで入るということです。
 つまり、「排水設備」は「排水施設」の一部をなしているということですね。
 なお、下水道法では、下水道とは、下水を排除するために設けられる排水管、排水渠その他の排水施設(かんがい排水施設を除く。)、これに接続して下水を処理するために設けられる処理施設(屎尿浄化槽を除く。)又はこれらの施設を補完するために設けられるポンプ施設その他の施設の総体をいう、とされています。



下水道水を空調に利用する話
 これは基礎知識ということで、排水設備責任技術者の問題集に収録されたりすることもあることなのだが、下水道水は単純に排出してお終いということではなく、結構、いろんな利用のされ方をする。
 たとえば、下水道水は一年を通して水温が15℃位はあるものらしい。
 この温度を利用すると、あるものを冬場や夏場に効率的に運転することができる。
 それは…空調装置だ。
 冬に寒すぎたり、逆に夏に暑すぎるとエアコンの効き具合が悪くなる。
 空調装置というものが圧力変化を利用して気体と液体の変化を暖房や冷房に利用するためなのだが、この変化は外気温度の影響を受けるため、空調の効き具合に直接影響する。
 そこで、空調装置が年間を通して十分な能力を発揮できるように、外気温度の変化の影響が少ないもの、一年間を通して温度の変化が少ないもの……ということで探したところ、
 あった。あった。下水だ!
 ということで、下水道水が都市の空調に貢献することとなった…ということのようである。



下水道水が工事現場で活躍する話
 下水道水が変身する話のパート2だ。
 下水道水は、実は工事現場の埋設材になって活躍している!
 いや、これは本当の話だ。
 友人に下水道局に勤務している奴がいる。
 ある時、酔っぱらって彼が言うには、「下水処理場で余ったカスは、乾燥させて固めて工事現場に持って行く」ということをぬかした。
 そう、我々が出したものは乾燥させて固めて埋設材になっていたのだ!
 踏みにじられても頑張るあんたはエラい!立派!と思わず拍手したくなるような話ではないか。