1級土木施工実地試験問題4(主に品質管理)

問題の内容 (参考)
16 (1)
 データシート中の@χバー−R管理図の上方管理限界線、下方管理限界線、AR管理図の上方管理限界線の値を記入。
(2)
 設計図書と仕様書に記載された品質を満たすため、品質管理の対象項目(品質特性)を決める場合の留意点2つを記述。
15 (1)
 レディミクストコンクリートに関する文章の穴埋め問題5つ。
(2)
 実際に盛土を施工した場合、所要の締固め度が得られない場合の要因を2つ記述。
14 (1)
 データシート中の@χバー−R管理図、A上方管理限界線、B下方管理限界線の値を記入。
(2)
 コンクリートの運搬、打込み、締固めに関する文章の穴埋め問題5つ。
13 (1)
 @ヒストグラム、A工程能力図、Bχバー−R管理図の使用目的を記述。
(2)
 土の締固め試験測定値から締固め曲線図を作成し、締固め度が最大乾燥密度の90%以上となる施工含水比の範囲を解答。
(1)
 @層別されたデータの中心線、上限及び下限管理限界線に対する分布状態の把握ができる。
 A生産ラインから生産される製品の時間毎の生産状態の把握ができる。
 B一定のデータの平均値が中心線、上限及び下限管理限界線に対するバラツキ具合の判定ができる。
(2)
(概要)測定値の湿潤密度は、土+水+空気の時の1cm3当たりの重さ。含水比はこの時の水の含有割合(%)。従って湿潤密度1.650g/cm3で含有比10.0%なら、残り90.0%は土+空気の時の乾燥前の1cm3当たりの重さになる。しかし、乾燥によって1cm3→0.9cm3に容積が減少するから、予め蒸発してなくなる分10.0%を加えた110%=1.1の容積割合が乾燥後の1cm3当たりの土+空気の重量=乾燥密度の容積になる。よって、最初の1.650g/cm3を1.1の割合で除した値(1.650÷1.1=1.50g/cm3)が乾燥後の1cm3当たりの重さ=乾燥密度になる。以下同様にしてそれぞれ乾燥密度を求め、この結果を締固め曲線図に記入する。曲線図のピークの値が最大乾燥密度であり、最大乾燥密度の90%=0.9倍した値よりも上側で最大乾燥密度までの値が90%以上の施工含水比の範囲となる。
12 (1)
 @バーチャート、A曲線式、Bネットワーク式の各工程表の長所と短所を記述。
(2)
 作業内容と日数からネットワーク工程表を作成し、パスのルート数、ダミーの箇所数、クリティカルパスの日数を解答。
(1)
 @バーチャート・長所:作成が容易で各作業の予定工期に対する実施状況が分かりやすい。短所:作業の相互関係は表せないし、重点管理項目も表せない。
 A曲線式・長所:工事全体の進捗状況の把握が容易で、工程速度に対する判断が行いやすい。短所:工事全体の作業出来高しか把握できないので、個別の対応が取りにくい。
 Bネットワーク・長所:工期や各作業毎の相互関係が明確に把握でき、フォローアップにも対応しやすい。短所:作成が難しく、計算を行わないと工事の進度が分からない。
(2)
 学科試験のネットワーク工程表作成問題と基本的に同じ。
11 (1)
 @土工の施工、A路盤工の材料と施工、Bコンクリート工の骨材とコンクリートの品質特性とそれを測定するための試験名をそれぞれ記述。
(2)
 コンクリートの圧縮強度試験の測定値からχ管理図の中心線、上方管理限界線、下方管理限界線及びRs管理図、Rm管理図の上方管理限界線を解答。
(1)
 @地盤係数→平板載荷試験、A材料:粒度→ふるい分け試験、施工:現場CBR→CBR試験、B骨材:骨材粒度→ふるい分け試験、品質特性:スランプ→スランプ試験
(2)
 χ管理図の中心線:測定値の平均値を代表値として算出し、この代表値を試験番号の回数で割って算出(代表値の平均)。χ管理図の上方及び下方管理限界線:算出した中心線の値に、与えられたχ管理限界の式を代入してそれぞれ算出。この時、Rsバー(Rsの平均値)を算出する必要があるが、これは隣接する試験番号毎の代表値の差の絶対値(±は取る)でRsを表し、この値を全部合算し個数(試験回数−1)で割って算出する。
Rs管理図の上方管理限界線:先のRsバーの値を、与えられた算出式に代入して答える。
Rm管理図の上方管理限界線:各試験番号の測定値の最大値と最小値の差が測定値内の範囲Rmであり、この値を全部合算して測定回数で割るとRmバー(Rmの平均値)が算出できる。これを与えられた式に代入すると、解答できる。
10 (1)
 盛土厚の測定サンプルから不偏分散、標準偏差、変動係数を求める。
(2)
 盛土材料に含水比の高い粘性土を使用する場合の対策を3つ記述。
(1)
不偏分散:残差平方和(各データと平均値との差を2乗して合計したもの)をデータ数−1で割った値をいう。従って、@まず平均値を求め、A各データ値と平均値の差を求め、BAを合算して残差平方和を算出する。CBをデータ数より1小さい数字で割って算出する。
標準偏差:残差平方和をデータ数で割り、平方根(√)した値。
変動係数:標準偏差を平均値で割り、100倍して%で表すようにしたもの。
(2)
 @地盤の排水や乾燥を行い、含水比を低下させる。
 A盛土材を改善するため、石灰やセメントを混入させて安定処理する。
 B高含水比に対応した締固め方式を採用し、湿地ブルドーザで作業する。
(1)
 コンクリート打込み作業時の留意点を3つ記述。
(2)
 盛土の締固めや強度特性等で設計と施工で品質に差が出る原因を3つ記述。
(1)
 @材料分離が生じないように、打設面までの落下高さを1.5m以内とするとともに、型枠内のコンクリートを横移動させない。
 A所定のかぶり厚を確保するため、鉄筋や型枠を乱さないようにする。
 Bコールドジョイントが生じないように、下層のコンクリートが固まる前に上層コンクリートを打込み、棒状振動機を10cm程度下層コンクリートに挿入する。
(2)
 @現場採取の盛土材料のサンプルが特殊な粒度や含水比のものであったため。
 A設計時に見逃された軟弱地盤や帯水層等があったため。
 B施工上のミスがあり、最適含水比付近での締固めが行われなかったため。
(1)
 土の締固め試験結果から締固め曲線を作成し、最適含水比と最大乾燥密度を求める。
(2)
 コンクリートの@沈下と、A収縮によるひび割れ防止方法を記述。
(1)
 13年の問題解答方法と同じ。
(2)
 @沈下:型枠がコンクリート荷重で沈下しないよう十分な強度を持たせ、柱とスラブ等の接合部分は連続して打設しない。
 Aひび割れ:打設作業後はコンクリートが乾燥しないように直射日光を避け、湿潤養生する。
(1)
 @盛土材料、A盛土の施工、Bコンクリート(材料を除く)の品質特性とそれを表す試験名を2つずつ記述。
(2)
 管理データシートからχバー管理図の中心線、上方管理限界線、下方管理限界線を求める。
(1)
 @粒度→粒度試験、最適含水比→締固め試験、Aコーン指数→コーン貫入試験、支持力係数→平板載荷試験、Bスランプ→スランプ試験、空気量→空気量試験
(2)
 11年の問題解答方法と同じ。
(1)
 施工計画書に記載すべき主要計画項目3つとその内容をそれぞれ記述。
(2)
 騒音・振動を低減するための技術的対策3つを記述。
(1)
 @実施工程表:主要工事の工期や工程内容等について記載する。
 A仮設備計画:工事中の仮囲いや足場、工事用道路の確保等について記載する。
 B調達計画:施工時に必要になる建設機械や資材等について、必要な数量や時期等について記載する。
(2)
 @打撃等を伴う既成ぐい工法ではなく、静的貫入方法を主とする既成ぐい工法や場所打ちぐい工法等に変更する。
 A騒音・振動の発生源付近を防音壁や防音カバーで覆ったり、防振ゴム等で振動を遮断する。
 B騒音・振動を伴う作業を住宅付近で行わない。
(1)
 土の締固め試験結果から締固め曲線を図示し、最適含水比と最大乾燥密度及び締固め度が最大乾燥密度の90%以上の施工含水比の範囲を求める。
(2)
 工程能力図を見てデータの状態とその必要な対策を2つずつ記述する。
(1)
 13年の問題解答方法と同じ。
(2)
(規格中心から上限規格値の間に集中する工程能力図が示され、上限規格値を2カ所でオーバーしている)
 @規格中心が上限規格値側にずれている→データの状態を規格中心を基準となるように修正する。
 A2カ所で上限規格値をオーバーしている→規格値が上限規格値と下限規格値の枠内に収まるように修正する。
(1)
 ヒービングの説明とその対策工法を2つ記述。
(2)
 杭基礎工で騒音又は振動を低減する対策2つを記述。
(1)
 説明:粘性地盤で土留め矢板の下部を周辺地盤の荷重が回り込み、掘削底面がふくれ上がる現象。
 対策工法:@土留め矢板の下部の根入れ深さを深くする。A土留め矢板背後の土砂を排除し、周辺地盤の荷重を軽くする。
(1)
 与えられたヒストグラムから、@特性値の平均値、A特性値のモード、B品質管理上取るべき対策を記述。
(2)
 工程能力図において、工程が安定していないと判断される打点状態例を2つ説明。
(1)
 @特性値と度数(回数)を乗じたものをすべて足し、全データ個数(この場合20個)で割る。
 Aモードは「最多値」であり、特性値の中で最も度数が多かったもの(この場合10)を答える。
 B(与えられたヒストグラムは、下限規格値6、上限規格値18で、最多値が10であり、大きく下限規格値側に偏っている)@規格中心は上限規格値と下限規格値の真ん中((18−(6−1))÷2+6=12.5)なので、最多値が規格中心(12.5)となるようにする。この結果、上限規格値、下限規格値ともオーバーすることがないようにする。
(2)
 @打点が下降管理限界線側又は上方管理限界線側に偏っていく場合。A打点が上方管理限界線又は下方管理限界線をオーバーする場合。
(1)
 ネットワーク図のクリティカルパスの経路と日数を求める。
(2)
 データシートからχバー管理図の中心線、上方管理限界線、下方管理限界線を求める。
(1)
 学科試験でのクリティカルパスの計算問題と同じ。
(2)
 11年の問題解説と同じ。
(1)
 ネットワーク工程表の主な特徴3つ記述。
(2)
 ネットワーク工程表と山積図から作業員の日当たり最多人数をできるだけ少なくした場合の人数は何人か。
(1)
 @作業の前後関係、並行関係、作業順序等が明確になる。
 A工期に影響する作業が明確になるため、作業を重点管理することができる。
 B突然の工期変更や日程変更等のフォローアップに対しても対応が可能である。
(2)
(概要)山積み、山崩しは、まず作業の変更が不可能なクリティカルパスの作業を確定させ、それ以外の作業の配置を替えたり分割する等によって実施する。